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4月頃から夏鳥のリュウキュウアカショウビンが渡ってきて、澄んだ声を響かせています。鳴き声が何種類かありますが、よく聞くのは「キュロロロロロ〜〜」という少し物悲しさを感じされる鳴き声と、飛んでいる時に鳴くことの多い「ゴッカロゴッカロ…」という鳴き声。
方言では後者の鳴き声から「ごっかる」「ごっかろ」「こっかーら」「こっかーりぅ」「こっかるー」「ほっかる」などと呼ばれています。どちらかというとキュロロロロロ〜の方がアカショウビンの鳴き声として印象に残るのに、方言が「きゅろろ」とか「きゅろ」にならなかったのを不思議に思います。
少し前の新聞の記事ですが、まだら模様の珍しいアカショウビンが4年連続で石垣島に子育てに渡ってきた、とのこと。渡りをする旅鳥たちの中には、毎年同じルートを通って同じ場所に来る個体がいることが標識個体などの調査からわかっています。
このまだらちゃんは標識されなくても個体識別できるのでまた今年も来たことが分かるんですね。あの小さい身体で何千キロも同じルートを飛んでくるなんて、よっぽど優れたGPSを持ってるんですねぇ。
次は波照間でゴバンノアシが開花したニュース。ゴバンノアシとは「碁盤の脚」のことで実がまさに碁盤についている脚の形に似ているからついた名前。ここから南の熱帯地方には広く分布していますが、八重山地方は北限にあたり自生しているものは少ないと思われます。
記事の新川さん宅のゴバンノアシは浜に漂着した実から出た苗を植えてここまで大きくしたそうです。このゴバンノアシは西表島や石垣島で夜に咲く川辺の幻想的な花として知られるサガリバナの仲間です。どちらもそれぞれの花が一晩で咲き終わってしまう儚さもあり人を惹きつける魅力になっています。
ところでこのゴバンノアシの花、サガリバナに比べて随分大きいんですよ。
すぐそばにある大人の手をはるかに上回る大きさです。実際に花を目の前にしたら人間の頭ぐらいの大きさでビックリしました。たくさんツンツンしている針状のものは全て雄しべです。見れば見るほど面白い形をしてますね。近寄って花の匂いを嗅いでみましたが、強い匂いはなくほんのりと控えめな香水のような香りがありました。
アカショウビンの姿をよく見かけるのは明け方から早朝にかけて。ゴバンノアシの開花は夜。日中の日差しを避けて、夜や朝方にのんびりぶらぶら散策すると思いがけず面白い生き物に出会えるかもしれませんね。
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