9/16(土)通常営業

9/16(土)11:30〜15:00通常営業します。本日より営業を再開します。
台風18号の進路は当初より北にずれたため波照間島では被害が出るような暴風雨になることもなく過ぎ去りました。ただ台風通過後も風が弱まることなく吹いているので船はまだ欠航しています。
昨日のニシ浜では底の砂がかき回されるほど荒い波が立っていました。
さて昨日より波照間公民館にて、県立埋蔵文化財センターの移動展が開催されています。下田原(しもたばる)貝塚という約3800年前(日本では縄文時代)にこの波照間島で生活していた人々の痕跡が分かる遺跡の出土品の展示です。
実際に下田原貝塚から出土した石器や土器のかけらなどが展示されていて専門の方が解説してくれます。こういった石器に使われている石は硬くて重く、琉球石灰岩しかない波照間島のものではないことが分かっています。つまり3800年前の島の人たちは西表島や石垣島へ船で行き来してこれらの石を持ち帰っていたことが分かっています。
遺跡では装飾品や食べた後の動物の骨などもたくさん見つかっていて、クジラの骨で作られた利器やイノシシの骨、サメやイラブチャーの骨などが展示されていました。もちろん、イノシシは波照間島には生息していないので、これも他の島から持って来たものと考えられます。

当時の波照間島の人々にとって、海は島を隔てるものではなく、交流や交易をするための道路だった、という専門員の方の話を聞いて、ちょっと目が見開かされた気がしました。昨日その場にちょうど居合わせたおばぁたちが、「昔は真っ暗な中、小さい船でよく西表島に渡ったりしてたけど、じぇんじぇん(全然)怖くなかったよ〜」と力説していた様子もまた印象に残りました。

この移動展は17(日)まで波照間公民館にて開催中です。島に住んでいる方々に是非みて欲しいとのことですので、皆さんのぞいてみてくださいね〜。今日の夜にはこの遺跡の発掘調査に関する講演会も集落センターであるようです。興味のある方は是非!

あやふふぁみ

日本最南端「波照間島」にある食堂 草木染めや土産物雑貨ショップも併設 営業時間 11:30~15:00(冬季は〜14:00) ランチ営業のみ、夜は営業していません 不定休 予約不可 誠に勝手ながら電話/メール/SNS等による問合せには対応しておりません Ayaffami / Hateruma / Okinawa / Japan