8/23(金)通常営業

8/23(金)11:30〜15:00通常営業します。台風11号の接近に伴い明日24(土)以降の営業はお休みします。
本日より波が高くなる予報となっています。今週末に開催予定だったイベントの中には開催中止が発表されたものもあるみたいですね。影響が長引かないといいのですが…。
さて一昨日、地元の子ども会の行事で、オカヤドカリについて知る観察会があったので参加してきました。波照間出身の島村賢正先生(石垣島・アンパルの自然を守る会共同代表)が実際に波照間に生息する4種類のオカヤドカリの実物を見せながらお話してくださいました。
オカヤドカリは海岸付近から集落付近まで島ではよく見かけますが、なかなか種類の区別や性別の見分け方までじっくり観察する機会はありません。観察会ではオカヤドカリの分類や生活史、その他とても面白い生態についてじっくり話を聞けました。
陸に生息するオカヤドカリは、夏の新月の大潮の夜に浜辺に降りてきて波打ち際でお腹に抱えた何万という幼生を海に放出することが知られています。放出のピークの夜には砂浜がオカヤドカリで埋め尽くされるぐらいたくさん集まるそうですよ。
「ふだん殻の中に隠れているお腹の部分はとても柔らかいんだよ。ここを守るために殻の中に入ってるんだよ〜」「ここのところをちぎって魚の餌にして釣りをしたらほんとよく魚が釣れるんだよ〜」そんな話を聞きながら剥き出しになったオカヤドカリのお腹の部分に恐る恐る触って、その柔らかい感触を確かめる子どもたち。実際に見たり触ったりする機会って大事ですよね。
またオカヤドカリの名前にナキ(鳴き)オカヤドカリとついているものがいますが、彼らが実際に「ククククク」と鳴いているのも聞くことができました。「鳴くときは殻の中でこの脚を使って擦って音を出してるんだよ〜」へぇ〜口で鳴いているのではなく脚で鳴いてるんですね。
じっくりオカヤドカリをながめて特徴を知ったあとは、実際に浜辺に行って観察会。
この日はあいにく新月でも大潮でもなかったので観察されたオカヤドカリの数は少なかったですが、子どもたちは各々、カニやヨコエビや砂浜のあちこちで自由に観察して面白がっていました。
「オカヤドカリは夜は葉っぱの上に登って休むんだよ〜」「なんでわざわざ上に登るんだろうねぇ?」

また上を見上げれば満点の星空に流れる極太の天の川。月もまだ上がっておらず空の半分近く天の川なのではないかと思うほど星や星雲が散りばめられていました。月光ならぬ星光だけで周りがぼんやり見えるほど明るい。

みんな口々に星座を探したり惑星を探したり。こういう子ども会の活動、島を知るいい機会ですね。きっと子どもたちは島を出た後にこの贅沢な環境や時間について気付くんでしょうね。
今回観察したオカヤドカリたちは国指定天然記念物。波照間では庭や道路でも普通によく見かける島の住人です。じっくり観察してみると可愛らしく、とてもユニークな生態をしていることが分かりました。子どもだけではなく大人にとっても、非常に面白い観察会でした。

あやふふぁみ

日本最南端「波照間島」にある食堂 草木染めや土産物雑貨ショップも併設 営業時間 11:30~15:00(冬季は〜14:00) ランチ営業のみ、夜は営業していません 不定休 予約不可 誠に勝手ながら電話/メール/SNS等による問合せには対応しておりません Ayaffami / Hateruma / Okinawa / Japan