6/17(月)通常営業
6/17(月)11:30〜15:00通常営業します。6/20(木)〜25(火)の営業はお休みします。
昨日はもうすぐ行われる豊年祭のお供え物の材料を地域の女性たちと採りに行ってきました。お供え物にはさまざまな島の食材が使われますが、今回とりに行ったのはアダンと長命草。
アダンは海岸近くにたくさん自生していて、この季節になると甘い匂いを漂わせるオレンジ色の大きな実をつけます。観光客の方がよくパイナップルと間違えるアレですね。お供え物では、この実の芯の部分を茹でて和えものにします。上の写真のようにオレンジ色になったものは熟し過ぎで使えないので、もっと若い実を探して採ります。
その場で金槌で周りの粒状の部分を剥がします。
周りの部分はポロポロとれて芯だけ残ります。
これを冷蔵保存しておき来週の豊年祭の時に料理します。
他にも大量の長命草も収穫しました。アダンも長命草も刻んで茹でて水気を切ったのちにニンニク、味噌、ゴマなどで和える「マンズ」と呼ばれるお供え料理となり神事で使われます。
また午後からはこちらもお供え物のミキ(御白酒)の仕込みが行われました。神事の約一週間ぐらい前に仕込んで発酵させます。ミキといってもアルコールの入ったお酒ではなく甘酸っぱい発酵飲料です。材料は米と砂糖だけ。炊いた米と生米の両方に水を加えながらミキサーなどで粉砕し、そのあと目の細かい布で濾します。砂糖を加えてあとは微生物が発酵してくれるのを待つだけ。
発酵は天気やその時の環境にも左右されるそうで上手くできるかどうか、あとは神頼みです。
ミキは大量の砂糖を使っているので蟻にたかられないように、水を張ったたらいの中に置き、周りに塩も撒いてアリ対策をして静置しました。
こういった下ごしらえや仕込みが島の各部落で行われています。豊年祭などの神事は各集落の御嶽ごとに行われるので、どの集落でもほぼ全員参加で成り立っています。
そのため来週にかけて豊年祭期間中は島内の飲食店はお休みになることが増えると思います。少ない人口で神事を継続していくのはなかなか大変なことです。しかし、この豊年祭は一年の豊作に感謝し、来たる一年の豊作を祈願する重要な神事です。今年も無事に執り行われますように…。
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