3/29(木)通常営業
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今日のブログは昨日の続きで、お店が休みの間に手伝いに行った法事の話をしますね。
亡くなった2人の方の計7回分の法事を済ませた次の日は、アゲコッコー(33回忌)のお祝いの日でした。
これは仏壇の前で、亡くなった方に最後のお供え物のご馳走を召し上がっていただいているところ。波照間の法事ではいわゆる仏教などのような宗教的要素はないので、お坊さんも来ないし、お経もあげません。
しかしお供えをしている間も、いま亡くなったおじぃとおばぁにご馳走を食べてもらっているところだよ、と故人がそこにいるかのように語りかけたり見守ったりして、亡くなった方とその場を過ごしているような雰囲気になります。皆が自分にとっての大切な故人を偲んでいるのがとてもよく伝わってきます。
お供えが終わると、三味線や歌を3曲その場に捧げます。ここまでが儀式としての法事でそのあとは、故人たちを盛大に天へ昇らせるために、皆で思い出を語り合ったり、歌をうたったり、踊ったりと賑やかな宴会になります。
こちらのお家は亡くなった方を含め、三味線や歌に秀でた芸能一家なので、皆さんとても賑やかに歌ったり踊ったり。
おばぁも台所に行ったかと思うとおたまをつかんで戻ってきて踊り始めました。
ボウルやら鍋やら持ち出してきてとても賑やかでしたよ。こうやって盛大に賑やかに歌い踊り語ることで、故人たちが天に昇るのを勢いづかせる意味合いもあるそうです。つまり賑やかにやればやるほど良い!
とても中身の濃い3日間でしたが、みなとてもよく動き、食べ、歌って踊って、語り合ったり泣いたりして故人や親戚たちと過ごし、さらに一族としての結束を高めていたようです。3日間だったけど、1週間ぐらいの濃密な時間だったと皆で話していました。
波照間の法事は、儀式やしきたりとしてさまざまな要素がのこっているけれど、堅苦しさよりもそれを故人のためにみんなでやり遂げようとする皆の思いやあたたかさをより感じるように思いました。
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