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昨晩は所用があっておじぃおばぁに話を聞きにうかがいました。そのあとの雑談で、戦争末期に小学校低学年だった彼らの経験談を聞く貴重な機会がありました。八重山地方に米軍が上陸してくることはありませんでしたが、空襲や艦砲による攻撃はあったそうです。そして何よりも犠牲者が多く出たのが、戦争マラリアによる死者でした。
特に波照間島の島民は、日本軍の命令により全員西表島のジャングルに疎開させられ、そこで掘っ建て小屋を立てて集団生活をする中で99%以上がマラリアにかかり、約30%が死亡したとされています。小学校低学年のおじぃおばぁが経験した、同級生や家族や近所の人がバタバタとマラリアで倒れて死んでいく話は壮絶でした。
戦争が終わってようやく波照間島に戻ってきた時も食糧は何もなく芋のつるやソテツの実からデンプンをとって食べていたとのこと。さらに実はマラリアは島に帰ってきてからも何度もぶり返して次々と島民の命を奪っていったそうです。
毎日のように亡くなる人がむしろに包まれて家の横の道を運ばれていくときに、むしろの端からはみ出た足がブラブラ揺れていた光景。お墓に入りきらない死者が海岸林の砂の中に埋められていた話。近所の人がマラリアの薬を飲みすぎて副作用で精神異常になりその異様な様相が恐ろしかったこと。
子どもの目線で見た強烈なシーンの数々は、今でもくっきりと彼らの頭の中に残っているようでした。
そういう惨劇があってからまだ70年も経っていない時代を私たちは生きているんですね。
いろいろ考えさせられる昨晩の訪問でした。
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