5/15(月)通常営業
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数日前から島のあちこちで福木(フクギ)の花が咲いています。大きな幹の木の枝にたくさんの小さな薄黄色の花を一斉につけ、それがぼとぼとと雪が降るように落ちてきます。路上にたまった花はまるで黄色いじゅうたんのよう。
この路面に大量に落ちている花は、実をつけない雄花がほとんどだそう。福木の花には、雄花と雌花と両性花があります。さらには雄花をつけるオスの木(雄株)と、雌花をつけるメスの木(雌株)と、雄花と両性花をつける両性株があります。なんだかややこしいですが、性別のバリエーションに富んだ木といえそうですね。
今が花のピークでしょうか、近づくと少し粉っぽくウッとむせかえるような花の匂いがします。
この福木は屋敷や集落を守るように植えられ大木になり、沖縄の景観を作る重要な樹木となっています。しかし、実はもともと沖縄にあった木ではありません。琉球王朝時代に当時国交があり影響力の大きかった中国の風水の考えをもとに、王朝主導で外国から導入されたとされています。名前も「福」の字がついていて縁起が良さそうですね。
この福木は染料としても優秀で、鮮やかな黄色を染めだすので、うちの染織工房でもよく使っています。
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