6/2(水)お休みです
6/2(水)緊急事態宣言に伴い休業中です。
現在、波照間島内のほぼすべての飲食店が休業中です。ご来店予定の方はお気をつけください。
台風3号は進路がだいぶん西側に変わり、それほど発達もしなさそうです。ただ、この台風とは別に、フィリピン東側にあらたな熱帯低気圧があり、そちらの動向も注意した方が良さそう。
昨日は神行事のお手伝いに行ってきました。
波照間島では昔から、この島で皆が生きていくために必要な良好な天候願い、豊作願、雨乞いなどを、村の皆に代わり女性がお祈りをささげる神行事がひそやかに行われてきました。
一年を通してさまざまな神行事がありますが、そのほとんどは農耕儀礼のためのもので、要するに必要な雨が降ったり、害虫が発生しないようにしないと、食べていくための作物が取れないので、昔の人々にとっては常に心配事としてあったことなのだと思います。
昨日は「ヌブリ」と呼ばれる神行事。昔の人々にとっての命綱である村々の井戸を西から東へ巡り、井戸の水を各地の祀るポイントにかけていきます。まるで地下に脈々と通る水源を繋いでいくような行脚でした。現代に生きる私たちは車でブイーンと行きますが、昔の人たちは写真のように全ての行程を歩いてたんですよね。
そして神行事はその姿や振る舞いを村の人たちにも見られないようにひめやかにひそやかに行われていたようです。このような神行事についての資料や写真は以下のようなコルネリウス・アウエハント夫妻によって記録されまとめられています。
波照間島は神行事が非常に多い島として知られています。現代においてもだいぶん簡素化されてはいるものの大部分の神行事が各集落の女性たちにより執り行われています。いま直面している雨が降らない旱魃のような状態になると、神頼みをしてでも雨を望む気持ちになりますが、昔の人にとってはこれが生き死にの深刻な問題だったでしょう。またコロナのような感染症が蔓延した時も同じように恐怖を感じ神に早い収束を願ったはず。
時代が変わっても、災いや心配事は尽きないですが、神行事に接すると昔の人々の自然や神様に対する真摯な価値観や考えに触れる気がして背筋がしゃんと伸びる感じがします。
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