10/5(月)通常営業
10/5(月)11:30〜15:00通常営業します。
昨日のお休みは法事のお手伝いに行ってきました。
法事といえば大量に揚げる天ぷら。ガス釜をセッティングした揚げ場で、魚、野菜、かぼちゃ、豆腐、魚フライ、シンプラー(行事用のサーターアンダギーのようなもの)などさまざまな種類のものを揚げます。
ビールの空き箱を蓋付きの天ぷら保存容器に流用するのは、島では基本中の基本です。ちなみに1回の法事で消費されるビールは10ケースになることもザラにあります。それにプラスして、ソフトドリンク数ケース、島の法事の規模が分かっていただけるでしょうか。
揚げた天ぷらは、お供えのしきたりのお膳に盛り付けたり
集まった親戚や焼香客に持ち帰ってもらう折詰に詰めます。
もち米のてんこ盛りご飯(方言でこのご飯のことを「シケシポン」と呼びます)があったり
魚のすり身で作った島かまぼこがあったり。皆で持ち寄ったり、協力しながら作りあげていくのが島の法事です。
その由来や理由などもう誰も説明できなくなっている慣習もたくさんありますが、そういうしきたりが今でも守られて続けられているのは、島という密なコミュニティがあるからだと思います。一方で、不足なきよう昔と同じように全てを忠実に守ろうとすることは、島民に多大な負担を強いています。今後、簡素化も考慮していかないと続けていくのは難しくなるかもしれませんね。
法事から帰ってきてすぐ、ご近所の方が冬瓜を持ってきてくれました。家庭用に栽培したものの使い切れない島野菜を持ってきてくれるのはとてもありがたいです。有効に使わせていただきます。
そのあと釣りから帰ってきた島人が店に来て、「サメいるか〜?」とシロザメ3匹をくれました。頭はぶった斬られているのでお顔は拝見できませんでしたが、シロザメは小型(大きくなっても1m)でおとなしいサメで、その肉は食用としてもよく使われているそうです。持ってきた島の方は「刺身でもいけるよ!」と言ってました。
島の方はサメ肉好きの方と苦手という方と両方いるようです。釣るつもりもなく針にかかってしまった場合、簡単に針をはずせず殺して捨てる場合もあるというような話も聞きました。ちょっとかわいそうな話ですが、うちでは持ち込まれる島産食材はなるべく美味しく活用させていただくという方針でやっているので、命をいただいたサメとあらばありがたく受け付けております。
しかし、いくら小型のサメとはいえ、普通の魚を捌くのとはちょっと勝手が違っていて、慣れるまでは悪戦苦闘しました。
結果的に我流で捌いておりますが、サメのやっかいなのはあのザラザラしたサメ肌です。
捌くにしても皮を剥ぎ取るにしても、サメの皮は分厚くて強いのでてこずります。あちこち皮を握ったり触ったりしていると、あのサンドペーパーのようなザラザラで摩擦され、手の表面がボロボロになったりします。また、皮を包丁で切っているうちにあっという間に刃が磨耗して、包丁が切れなくなります。
うちに持ち込まれるのはシロザメかネムリブカの小型サメ2種なのですが、クセのないシロザメはソテーに、クセのあるネムリブカは処理したあとに干物にすることが多いです。今回はシロザメなのでソテー用に処理しました。サメが食べられるお店って八重山でもけっこうレアだと思います。うちもいつもある訳ではありませんので、食べてみたい!という方は注文してみてくださいね〜
0コメント